雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

ゼロとイチの間には大きな隔たり。

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イチから出直し。

心を入れ替えて、行動も入れ替えて。

 

それでも、ゼロではない。

すべてを入れ替えたとしても、ゼロにはならない。

 

イチとゼロの違いは大きい。

きっとこの世で一番大きい。

 

リスタートをかましたとしても、ゼロにはならない。

またすべてをやり直そうとしても、イチからにしかならない。

 

これまでに犯した罪が消えることはない。

受けた罰も受けなかった罰も消えることはない。

すべてを背負ったまま、イチから再スタート。

 

イチからリスタート。

上手くいかないことがほとんどで、上手くいくことはほとんどゼロで。

すべてを経験したうえでリスタート。

 

良いことばかりが引き出しじゃない。

悪いことだって引き出し。

それを知っておけば、数ある選択肢からいくつかは削除できる。

上手くいかない方法を知っているのなら。

上手くいかない理由を知っているのなら。

それを選ばなければいいだけ。

 

また最初からやりはじめたって。

ゼロからじゃなくイチから。

 

上手くいかないことばかりだって、悪いことじゃない。

からっぽだと思っていた引き出しを開けたら、古びたシャーペンが1本転がった。

カランカラン。

引き出しの奥から転がってきた。

自分でも忘れていた。

 

懐かしい。

忘れていた、その存在。

 

あなたにそんな出来事はありますか?

あなたにそんな人はいますか?

 

引き出し全部開けてみないと、なにがあるかわからない。

 

人生イチからやり直し。

でも、ゼロからじゃない。

 

今までのすべては。

きっと悪いことばかりじゃない。

 

イチとゼロは全然違う。

小さなイチが、きっと宝物。