雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

休日はいつもと違っていてほしいから。

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もう少し寝かせてほしい。

せっかくの休日。

君にからだを揺すられても、からだが重たくて起き上がれない。

 

もう少しだけ。

それがどのくらいかは約束できない。

 

頭では今すぐにでも起き上がりたいけれど。

からだが重たくて起き上がれない。

 

5分10分くらいなら君は許してくれそうだけど。

きっと経験上、1時間2時間はみていてほしい。

 

だから君は僕を起こそうとするのだろう。

 

仮に君の望み通り今すぐ起き上がったとしても。

こんなからだでは君の望むことはなにもできそうにない。

君がなにを望んでいるのか、まだわからないけど。

 

だからもう少し寝かせてほしい。

どうしても起きてほしいなら。

ひとつ望みを叶えてくれないか。

君にしかできない方法で。

 

やさしくキスをしてほしい。

 

ただのキスじゃない。

やさしいキス。

いつもみたいに適当なやつはダメ。

君のやさしさがちゃんと伝わるやつをちょうだい。

 

そうしたら、必ず、今すぐ起き上がるから。

 

せっかくの休日だから。

せっかくの休日は、いつもと違っていてほしいから。