雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

君と僕の違うところ、同じところ。

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君と僕はなにもかもが違う。

性格も好みも考え方も。

 

そんなことは当たり前だと言う人がいるけれど。

なんだか少しだけ寂しいんだ。

 

それでも。

 

食べたい物が同じだったとき。

観たい映画が同じだったとき。

 

いつもは合わないのに、時々そういうことがある。

 

次のデートではあのワンピースを着てほしいなと思っていたら、そのワンピースを着てくれていたとき。

今日は飲みたい気分なんだと言ったら、私もと言ってくれたとき。

 

いつもなら僕の願望は叶わないのに、時々君は思いを同じにしてくれる。

 

君と僕はなにもかもが違う。

 

違うところの方が断然多いけれど。

たまにこういうことがあるから、君と一緒にいたいと思うのだろう。

 

君と僕はなにもかもが違うから。

 

ふたりで泣くことなんてない。

君が泣いたら僕が。

僕が泣いたら君が。

 

君と僕はなにもかもが違うのに。

 

時々、同じところで笑う。

それがなんだか、すごくうれしんだ。