雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

歩行速度、平均以上、平均以下。

f:id:touou:20200120220202j:plain

休みの日とそうじゃない日。

歩くスピードは違っている。

 

なにかに追われるように。

なにかを追うように。

そうじゃない日は、いつだって急ぎ足。

 

休みの日は。

うしろ向きに歩いたり、意味もなくスキップしたり。

まわりに誰もいないか確認して、やってみる。

 

誰かと会いたい気持ちがないわけじゃないけど。

誰とも何の約束もない日がうれしかったりする。

 

なにもない時間。

なんでもある時間。

 

鼻歌まじりに歩いていく。

ゆっくり歩いて。

時折スピード上げて。

そして、スキップして。

 

自由自在に歩いていく。

どこまでも、いつまでも、行けそうな気がする。

 

それでもやっぱり。

わかってはいるけれど。

体力は有限。

時間も有限。

 

ゆっくりしすぎて、終電に乗り遅れそう。

 

最後の力を振り絞って、急いで歩く。

駅へと急いで走る。

 

スキップなんてしている場合じゃない。

息を切らして、駅まで急ぐ。

 

そうじゃない日へ向かう電車に乗り込む。

 

電車に揺られてまぶたが重たくなる。

急に足も重たくなる。

 

駅までのダッシュが響いている。

 

そこで、もう。

休みは終わっていたのだと、気づく。