雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

代行サービス、臨時サービス。

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代行サービスがちょこちょこ話題になっている。

 

特に、退社代行サービス。

辞めたい本人の代わりに退社の意思を伝えるらしい。

それだけじゃなく、退社後の面倒な手続きも行ってくれる。

 

辞めたいけれど、顔を合わせるのが辛い。

辞めることを代行してもらったけれど、その後顔を合わせるのが気まずい。

 

そんな人たちに人気のサービスらしい。

 

気持ちはわかる。

 

辞め方にもよるけど、なんだか引け目があるのは否めない。

辞めることは決して悪ではないけれど。

気持ちはわかる。

 

なんでもかんでも、時代のせい、にはしたくないけど。

時代なのかもしれない。

 

時代は変わっても。

辞める、ということに負い目を感じることは不変なのだろう。

 

昔からその需要はあったけれど。

今になってようやく日の目を見ることに。

 

時代なのかもしれない。

 

賛否両論あるけれど、それが受け入れられる時代。

 

いろんなことが細分化され。

どんなニッチな分野でも。

いろんなプロが現れた。

 

個人の意思決定にさえ、代行サービスをいうプロが現れた。

 

嫌なことは嫌と言える時代。

嫌なことからは逃げろと言われる時代。

 

気持ちはわかる。

否定はしない。

でも、肯定もしない。

 

人それぞれの理由がある。

人それぞれの考えがある。

 

世の中には、嫌なことも嫌な人もたくさん。

 

それでも、ひとつだけわかっておきたいことが。

 

自分もその中のひとつでありひとり。

他者から見れば、自分もそう思われている可能性があるということ。

自分じゃそう思っていなくても、自分が決めることではないから。

 

良いことばかりじゃない。

良い人ばかりじゃない。

みんなそれはわかっている。

 

私もきっと嫌なことのひとつ。

私もきっと嫌な人のひとり。

まわりからすれば、そんなもの。

 

良いことばかりに囲まれても、やがてその中から嫌なことが生まれる。

良い人ばかりに囲まれても、勝手に序列を作ってしまう。

 

延々と続くループ。

この世は丸いからどこまでも。

嫌なことから逃げても、またいつか出会う。

 

今は逃げられても、また現れる。

 

それだけは忘れずに生きていきたい。