雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

ないものねだり、あるものかぞえ。

f:id:touou:20191228191320j:plain

 

ないものねだりばかり。

 

左にあって右にないもの。

間違いを探すときは。

決まってないものを探していく。

 

あるものは同じで。

あるものには目もくれず。

ないものばかりを探してしまう。

 

一年前に思い描いたものから。

一年が経ったらないものばかり。

 

思い描いたものはいつしか色褪せ。

消えた頃に思い出す。

 

あれもこれもと気になるばかり。

あれもこれもないものねだり。

 

ないものが多すぎて、吐き出す息が重たくなる。

息を吐き出したのに、からだも重たくなる。

 

今からなにを思うのか。

一年後に思い描くもの。

 

あれもこれも求めてしまって。

あれもこれも儚く消えていくのに。

 

ないもの探して落ち込むより。

 

あるもの数えて明日を待つ。