雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

過去+現在=未来。

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まだ大丈夫。

そう言い聞かせて気がつかないフリ。

 

次から、明日から。

そう言い続けてきた。

 

まだまだに日にちは残っている。

そう思っていたのに。

 

カレンダーに目をやる。

日めくりじゃなく月めくり。

カレンダーを触る。

薄い。

めくればもう壁だ。

 

今年もあと残り僅か。

まだ大丈夫。

そう言い聞かせることは、焦っている証なのかもしれない。

 

カウントダウンがはじまれば。

これまでとは不平等なくらい、すべてのスピードが上がる。

 

気づけばあと残り僅か。

焦ってなにもできずにさらに焦るだけの時間も、スピード上がる。

 

「まだ」から「もう」へ。

 

心配しないで。

君が言う。

 

ほら。

来年のカレンダーをうしろにくっつける。

 

まだこんなにある。

君が笑う。

 

まだ大丈夫。

自分に言い聞かせて笑う。

 

誰かが決めた区切りに踊らされている場合じゃない。

 

小さく足を踏み出し。

目の前にいる君をギュッと抱きしめる。

 

もう大丈夫。

いつか君にそう言えるように。