雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

当たり前、隣、有難さ。

f:id:touou:20191215213357j:plain

 

いつもそこにあるのに。

 

こんなときに限って、なかなか出会わない。

 

どうしてだろうと考える。

いつもはいつも、いつもの生活圏にいるからだ。

大体の配置は把握していて、時間配分も大体わかっている。

多少の誤差はどれも想定内。

 

気を紛らわすために考えた。

大した理論にはならない。

結局はどこにあるのかわからないだけ。

 

今は、旅行中。

いつもの生活圏から脱出している。

 

日常の中で訪れる非日常。

いつもは使わない触覚が、バシバシに揺れる。

 

大体のものの配置は把握できず。

時間配分は常に想定外の誤差。

 

日常じゃないから。

非日常だから。

それもいいじゃない、と余裕をかましていたいのに。

 

どうして見つからない。

いつもはそこらじゅうにあるのに。

 

コンビニエンスストア

 

見つからない。

トイレに行きたいのに。

 

考える余裕はどんどんなくなっていく。

 

ピリピリムードはごめんだ。

俺も君も。

君は余裕そうだけど。

俺はもう限界。

 

トイレが近いのはしょうがない。

体質。

コーヒーばかり飲むからって。

それはゴメン。

 

コンビニエンスストアを探す。

コンビニエンスストア、だなんて正式名称で言っている余裕もなくなる。

コンビニを探す。

カーナビにはまだ表示がない。

 

ここはどこ?

星がいつもより綺麗。

月がいつもより綺麗。

 

ここじゃなくたって。

いつもそこにいるのに。

いたり、いなかったり。

日常の中の星や月。

 

本当はいるのに。

いつだって、こっち側の問題。

 

いつもそこにいる。

日常の中の非日常のように。

非日常の中の日常のように。

 

コンビニを探す。

只今非常事態発生中。