雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

測る、図る、謀る。

f:id:touou:20191206220318j:plain

 

私とあなたの距離。

近いのか遠いのかわからない。

 

近いと言う人もいれば。

遠いと言う人もいる。

 

ものさしは人それぞれ。

 

私のものさしだけで、はかるわけにはいかない。

 

こんなに世界は広いから。

私のものさしでは何もはかれない。

 

晴れたり、雨が降ったり。

一枚多く着たり、脱いだり。

喜んだり、悲しんだり。

 

ものさしではかるには、私のものさしでは物足りない。

 

どんぶり勘定ばかりで。

アバウトな数値しか弾き出せない。

 

数字ではわからないものがあったとして。

私の目盛りでは、何の役にも立たない。

 

いくら試みても。

目盛りも目星もありゃしない。

 

小さなものさしでは、はかりようもない。

 

長いものさしが欲しい。

正確なものさしが欲しい。

何でもはかれるものさしが欲しい。

 

どこにある?

私の小さなものさしでは見つからない。

 

それでも自分で探すしかない。

目や鼻や口や手や足や爪で。

 

ミリ単位の違いが大きな違いを生み出す。

そういう世界で私は生きている。

 

ないものねだりをしたってしょうがないと思いながら。

いろんなものを見失いながら。

自分の気持ちをはかり損ねる。

 

わかったつもりになっても。

はかれやしない。

 

目盛りを刻んでいく。

世界の広さ。

私とあなたの距離。

今の私の顔。

 

はかるものさしは別々なのに。

 

私は私のものさしだけで、はかっていかなければならないの。