一人、最強、本音と建前。
一人最強説。
結局、そんな気がする。
一人は恥ずかしい。
そんな気持ちはとうになくなった。
映画もカラオケも焼肉も。
一人でなんの問題もない。
誰の目が気になる?
誰の目も気にしなくていいのに。
誰かの目を気にしすぎて。
誰かをいつも求めてしまう。
一人最強説を説きながら。
一人でいる時間が、人生の中で最も長い。
なのに、常に誰かの目を気にして。
常に誰かの目を欲して。
常に誰かを求めている。
一人ではない時間はなにをすればいいのか。
恐れを抱いて、弱さを実感する。
弱さを知らないと強さを知ることができないのなら。
弱さを求めて。
弱さを探して。
誰かをいつも求め、探している。
強くありたいと願うから。
一人よりも二人。二人よりも三人。
増えれば増えるほど、しんどくなるのに。
目に見えるものも見えないものも。
わかっているのに。
誰のために誰を求めるのか。
一人最強説を説きながら。
一人から逃れる。
本音と建前。
強くありたいと願うのに。
一人、部屋の中。
暗がりの中。
手元はいつも大忙し。
何度も手にとっては置いてのくりかえし。
光が点いたり消えたり。
やっぱり一人は弱いのかもしれない。
不安や寂しさがいくつも襲ってくる。
でも結局弱いのは。
一人でいることじゃなくて自分自身。
一人最強説を説きながら。
あっちとこっちを行ったり来たり。