雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

短所、反面、長所。

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飽きっぽい。

君の短所らしい。

 

君の彼女が言っていた。

 

どんなこともすぐに彼は飽きてしまうの。真っ当に続いた試しがない。

君の彼女は、そう言う。

 

彼は、という表現がなんだか憎らしかった。

 

そんなこと、言えるはずもないけれど。

 

彼女にとっては君の飽きっぽいところは、短所。

でも今の私にとっては、長所。

 

君が彼女に飽きるまでは。

君が私のところへ来るまでは。

 

私にとっては、長所。

 

すぐにじゃなくても。

いくつも回り道をしたとしても。

 

いつか、私のところに来るまでは。

 

万が一、君が私の元へやってきたら。

今の私にとっての長所が、きっと短所になるのでしょう。

 

都合よく私のときだけ飽きっぽさがなくなるなんて、期待していない。

 

諸刃の剣。

因果応報。

 

こんなこと思っているから。

こんなに想っているから。

 

覚悟はもうできている。