ハロウィンなんて日常の中の非日常。
怖いものなんてないかのように。
仮装でいくら誤魔化しても。
怖いものがある。
地に足が着かず、浮かれてしまう。
浮いてしまうのを恐れるように。
流れに逆らうことはしない。
ミーハーだと言われようが。
世の中、大体、多数決。
なんの為にしているのか。
それすら本当はわかっていない。
薄っぺらなからだは、すぐに風に流される。
浅はかな知識は、すぐに粗が浮き彫りになる。
怖い顔して悩んでいないで。
夜は長いから。
怖いものなんてたくさんあるけれど。
お菓子でも食べて笑っていよう。
誰もがなにかしらの仮装で正体を隠している。
その日限りの仮装だとしても。
日毎に仮装が変わったとしても。
恐れることはなにもない。
日付が変わるまで、あともう少し。
明日はどんな仮装をして行こうか。
どんな仮装だとしても。
恐れることはなにもない。