雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

信じてないけど信じたい話。

f:id:touou:20191018202809j:plain

 

流れ星に願い事を3回言うと願いが叶う。

 

そんな話、誰もが知っている。

でも誰もが、信じていない。

 

ほら。

誰も星なんて見ていない。

 

こんな明るい夜空に、星なんて数えるくらい。

 

夜空よりも星よりも明るいものに誰もが夢中。

願い事がそこにはないことを知っているから。

 

ここから見える流れ星なんて、滅多にないのに。

本当は星の数ほどある星を、ひとつふたつ数えて、はいおしまい。

そんなんじゃ、流れ星なんて見つかるはずもない。

 

なのに。

今、私は流れ星を探している。

 

こんなにも夜空を見上げるのなんて、どのくらいぶりだろう。

 

そんな話をしながら、空を見上げる。

隣にいるあなたと一緒に。

 

流れ星を探している本当の理由は、内緒にしたまま。