日記のようなもの④
君は新たな道を行くんだ。
ハロー。
どこかの道でまた会おう。
ハロー、って言えば、どこで出会っても通用するらしいよ。
君はこれからどこへ向かうのか。
向かう先をきっと君は知っているのだろうね。
人生が道だとしたら。
確実に君は今、岐路に立っている。
でも間違えないで。
右か左か、ではない。
曲がり角では、ない。
まっすぐ行くんだ。
このまま、まっすぐ。
そこは坂道。
上り坂、なんだ。
君は進むべき方角を知っているから。
右か左で迷うのではなく。
まっすぐ、坂道を上っていくんだ。
疲れるだろう。
しんどいだろう。
そんなときは、立ち止まればいい。
座り込めばいい。
なんだったら、寝っ転がってみればいい。
そのまま広い上り坂を、まっすぐ進めばいい。
君はわかっているだろう。
上り坂を行けば、今までにない景色を見ることができることを。
君はもうひとりではないから。
新たな命を抱えて、新たな景色を見る。
どんな景色だったのか。
次に会ったときに、みんなで教えておくれ。
ハロー。
グッバイ。
サンキュー。
どこで会ってもわかるように。
伝わるように。
ハロー。
また会おう。