雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

そこらじゅうが火の元。

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どんな小さな火だって火事の元。

火の用心。

 

尊い火は人々を助け、人々を滅ぼす。

 

どんなに小さな火だって、大きな火になる可能性を秘めている。

大きな火はもれなく、はじめは小さな火だったのだから。

 

どこまで燃え広がるのか。

私にも、誰にも、わからない。

 

雨が降っても消えず。

風に乗って広がる。

どこまでも、広がる。

 

あなたの些細な言葉ひとつで。

誰かの心に火をつける。

 

あなたの何気ない言葉ひとつで。

私の心に火をつける。

 

どこまで大きくなるのか。

どこまで広がるのか。

 

誰にもわからない。

私にもわからない。

あなたにもわからない。

 

誰の心にも限りなどないから。

 

どんな小さな言葉だって、火をつける。

どんな小さな火だって、大きな火をつける。

 

あなたは気をつけて。

私も気をつけて。

 

どんな小さな言葉にも火にも。

 

ご用心。