そこらじゅうが火の元。
どんな小さな火だって火事の元。
火の用心。
尊い火は人々を助け、人々を滅ぼす。
どんなに小さな火だって、大きな火になる可能性を秘めている。
大きな火はもれなく、はじめは小さな火だったのだから。
どこまで燃え広がるのか。
私にも、誰にも、わからない。
雨が降っても消えず。
風に乗って広がる。
どこまでも、広がる。
あなたの些細な言葉ひとつで。
誰かの心に火をつける。
あなたの何気ない言葉ひとつで。
私の心に火をつける。
どこまで大きくなるのか。
どこまで広がるのか。
誰にもわからない。
私にもわからない。
あなたにもわからない。
誰の心にも限りなどないから。
どんな小さな言葉だって、火をつける。
どんな小さな火だって、大きな火をつける。
あなたは気をつけて。
私も気をつけて。
どんな小さな言葉にも火にも。
ご用心。