雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

輪廻転生のくりかえし。

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朝起きたら、今日はがんばる、って決めたのに。

あれやって。これやって。

 

時間の経過と共に、あれやこれ以外にやらなくてはいけないことがたくさん出てきて。

あれやこれに手をつけることなく布団に潜る。

あれやこれをやらなくては、と思い、後悔し、情けないと思いながらも目を閉じる。

 

また目が覚めたら、今日こそは、って思って。

また同じことのくりかえし。

日が変わって生まれ変わったはずなのに。

 

ぐるぐる。

輪廻転生。

 

どうしてこの人を好きになってしまったのか。

小さなことで、時間が経てば、思い出せなくなる程度のことでイライラ。

 

これくらいでは引き返せないと言い聞かせながら。

もし次に誰かを好きになるのなら、これくらいのイライラが募らない人を選ぼうと決める。

そんなことのくりかえし。

 

ぐるぐる。

くりかえし。

輪廻転生。

 

日が変わって生まれ変わっても。

その人は私の隣にいる。

イライラしても忘れてしまうし、それ以上のものがきっとあるから。

 

何度後悔しても、情けなくても、怒っても、悲しんでも、笑っても。

 

ぐるぐる。

輪廻転生。

 

生まれ変わっても私のまま。

ぐるぐる回って、元通り。

 

それでも私は生まれ変わる。

少しずつ、少しずつ。

気づかない程度に。

 

輪廻転生。

今日こそは、って。

明日こそは、って。

 

ぐるぐる回って、ぐるぐるくりかえす。