雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

未来はきっと自由自在。

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大丈夫、大丈夫。

 

いろんな人が言ってくれる。

私を気遣って、言ってくれる。

 

ありがたい。

 

励まそうとしてくれる。

腐らぬよう転がぬよう、言ってくれる。

 

ありがたい。

でも何が大丈夫なのかは、教えてはくれない。

 

本来、人に教えてもらうことではないということはわかっている。

 

人のやさしさに触れていながら、こんなことを思ってしまう私は、大丈夫なんかじゃない。

 

大丈夫。

 

ありふれた、大丈夫、の中でも異彩を放つ。

普段は厳しいことばかり言うあの人の、大丈夫。

 

いつもなら、そんなことは言わないから。

 

それだけ私は今、ヤバイ状況なのか。

私が思う以上に。

そう思いながらも、大丈夫という言葉が勇気をくれる。

安心感を与えてくれる。

 

いつもは苦手なあの人。

いつもは痛い言葉を受け流すのに。

こんなときだけ。

 

あの人が、大丈夫、と言うのなら。

きっと大丈夫なのだろう。

 

私にできることはただひとつ。

 

あの人の、大丈夫、という言葉を信じて進むだけ。

 

諦めず進めば、きっと大丈夫なはずだから。