雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

町が少しだけ明るくなるとき。

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きれいな花が咲く。

色も形もそれぞれ。

 

少しだけ、世の中が明るくなった気がする。

 

いつもは、晴れ時々雨。

でもこの時期は、雨時々晴れ。

 

みんな一斉に感謝する。

お日様のありがたみを、この時期は。

 

もう少ししたら、また、お日様をうらめしく思うのに。

暑いな、なんて贅沢を言うんだ。

 

風が吹く。

花が踊る。

 

洗濯物が一斉に。

 

あっちを向いたり、こっちを向いたり。

どこか楽しそうで、どこか嬉しそうに。

 

きれいな花が咲く。

色も形も香りもそれぞれ。

 

洗濯物が一斉に花咲く。

あっちでもこっちでも。

 

洗濯物に残った洗剤が。

花についた花粉のように。

風に乗って、町を駆け巡る。

 

町じゅう、いい香り。

どこかみんな楽しそうで、どこか嬉しそう。

 

今日はいつもより明るい。

今日はいつもよりいい気分。

 

それは、きっと、たぶん。

お日様のおかげ。