雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

回って巡ってやってくる。

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春はとうに過ぎた。

 

過ぎてしまえば、あっという間。

 

いろんなことを懐かしむ。

遠い昔のことのように。

 

汗かきながら空を見る。

 

また春はやってくる、と。

 

青い春はとうに過ぎた。

 

過ぎてしまえば、あっという間。

 

いろんなことを懐かしむ。

遠い昔を思い出す。

 

汗かきながら歩いていく。

目をこすって歩いていく。

 

町はにぎやか。

私だけ静か。

 

青い春を思い出して、笑い、涙する。

 

きっとまたやってくる。

青い春は再びやってくる。

 

汗かきながら空を見る。

目を細めて空を見る。

 

春は過ぎた。

 

青い春も過ぎた。

 

青い空はまだそこにいる。

 

笑っていてもまだそこに。

涙してもまだそこに。

 

汗かきながら歩いていく。

 

青い春はとうに過ぎ去った。

 

それでも、また、やってくる。

 

青い空がまたやってくるように。

春がまたやってくるように。

 

汗かいている人にも。

笑っている人にも。

涙している人にも。

 

誰にだって、青い春は再びやってくる。