雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

いかなる理由があろうとも。

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割り込み禁止。

 

みんな、順番通り待っているから。

長い長い行列に、みんなきちんと並んでいる。

 

ルールを守って。

モラルを守って。

 

そうやって教えられてきたはず。

さいころから、まわりの大人と呼ばれる人たちに。

 

ほとんどの人は、順番を守っている。

割り込みなどせずに。

 

急に割り込んだら、誰もいい顔をしない。

誰も喜ばない。

 

中には怒る人も出てくるだろう。

 

みんな順番を守っている。

そのときがやってくるのを、並んで待っている。

 

だから、ダメ。

 

自ら命を絶つことは、ダメなんだ。

 

どんな理由があろうとも。

どんな思いを抱えていようとも。

 

ダメ。

そこに理由はない。

 

すべてに理由を求めても仕方がない。

ダメなものはダメ。

世の中そんなこと、いくらでもある。

 

割り込みは禁止。

順番を守ろう。

 

焦らなくても、いつか必ずそのときはやってくるから。

 

いつかはわからないけれど。

時間が経てば、必ず順番が回ってくる。

 

私たちに課せられた役目は。

そのときがやってくるまで、割り込みをしないこと。

 

割り込みしたって、誰も喜ばないから。