雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

相談する前にやるべきことはたくさんある。

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あの娘が欲しい。

あの娘じゃわからん。

相談しよう…。

 

いや、相談しようと思ったけど、やめておく。

 

君には相談しないことにする。

自分の力でなんとかする。

 

まだ自分のものにはなっていないけど。

君に相談すると、君のものになる可能性が高まるから。

 

君に相談すると、君とあの娘が近づくきっかけを与えてしまう。

それは危険だ。

 

君には、それだけの魅力があるから。

自分にはまったくないものが。

 

でも、このままじゃ、きっとあの娘は自分のものにはならない。

 

どうしよう。

 

あの娘は欲しい。

 

自分を信じることができないから、誰かに相談しようと考える。

でも相談相手のことも信じることができない。

 

この悩みを解消するには、君に相談するのが最適。

自分の細々とした人脈を辿ると、どうしても君に到着してしまう。

 

それほど君は、色恋沙汰に強い。

 

君に相談したいけど、君に相談できない矛盾。

 

君にその気があろうとなかろうと。

あの娘と君を近づけるわけにはいかない。

 

近づいたら、あの娘はきっと君に惹かれる。

 

わかっている。

君が欲しがっていないことを。

でも結果的にそうなる。

 

自分が欲しいものを、君はすべて持っている。

君は自分の憧れだ。

 

あの娘が欲しい、と言う。

 

あの娘じゃわからん、と君が言う。

 

相談しようと思ったけれど、やめておく。

 

自分も君も信じられない。

誰も信じられない。

 

あの娘が欲しい。

このくらい、自分の力でなんとかしなくちゃ。

 

そうしないと、あの娘は振り向いてくれない。