此処と其処の境目。
ここは日向。
お日様の恵みにからだポカポカ。
そこは日陰。
風が少しだけひんやりからだを通り抜ける。
一歩踏み出すだけで、日向と日陰を行ったり来たり。
長袖シャツをまくったり、おろしたり。
日向でおでこにかいた汗は、日陰で風が吹き抜けるたびに乾いていく。
日陰でほんのり湿ったからだは、日向のお日様のおかげで乾いていく。
日向が続いたと思えば日陰が続く。
同じところを通っても、日向と日陰のバランスは時間と共に変わっていく。
暑いもひんやりも自由自在。
今立っている此処と、一歩先の其処。
今しか味わえない贅沢。
日向の此処と、日陰の其処。
足を片方ずつ踏み入れる。
私は今、季節の変わり目に立っている。