雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

現実逃避は小旅行。

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タイムマシンがあったらな。

ついついそんなことを思ってしまう。

 

タイムマシンがあったなら。

どんな形をしているのだろう。

どんな機械なのだろう。

どんな理屈で成り立っているのだろう。

 

そんなことを思いながら、いつだって私たちはタイムマシンに乗っている。

 

夕暮れ時はいつもタイムマシン。

雨降りはいつもタイムマシン。

休日の終わりが見えたらいつもタイムマシン。

寝すぎた日はいつもタイムマシン。

 

どれも未来に行くことはできない。

過去へ戻るばかりのタイムマシン。

 

頭の中で時空を超える。

一歩も動かず時空を超える。

 

小さな子供を見るとタイムマシン。

美味しいものを食べたらタイムマシン。

久しぶりに自転車に乗ったらタイムマシン。

久しぶりに逆上がりしたらタイムマシン。

 

いつだって私たちは過去へ戻れる。

あっという間に。

 

でも、未来にだってきっと行ける。

いつかの未来に行ったら、今この時を思い出そう。

 

いつだってやり直すことはできるから。

 

風邪をひいたらタイムマシン。

寝坊したらタイムマシン。

失敗したらタイムマシン。

怒られたらタイムマシン。

 

そんなときは未来へ行こう。

過去のことなど気にせず、前へ進む。

一歩踏み出せば、それはもう未来。

 

未来へは自分で歩いて行くから。

 

未来へ行っても、時々、タイムマシンに乗って過去へ行こう。

 

タイムマシンがあったなら。

私たちはいつだってタイムマシンに乗っている。

 

戻る場所は、ある。

戻る場所は、今いるここ。

戻る場所は、いつだって自分の中にある。

 

明日はどこへ旅立とうか。