雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

虹の橋の端。

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天気の良い休日。

 

あちこちで洗車が行われている。

大きな車も小さな車も。

赤いのも黒いのも、青も白も。

 

洗剤をしっかり泡立てて。

 

太陽を浴びてキラキラ光っている。

ホースから飛び出す水もキラキラ。

 

いろんなところで小さな虹がかかる。

 

一回乗ればまた汚れるのに。

 

汗だくの休日。

からだを洗う。

 

暑くてたくさん汗をかいたから。

太陽を浴びたらすぐに汗が出てくる。

 

シャワーをシャーシャー。

湯船からジャブジャブ。

 

石鹸やシャンプーをしっかり泡立てて。

 

またすぐに汗をかくのに。

 

外に出ればすぐに汚れるし、すぐに汗をかく。

そのたび、キレイにしなくっちゃ。

 

またすぐに汚れるから。

またすぐに汗かくから。

そういう問題ではない。

 

汚れたらキレイに。

汗かいたらキレイに。

 

汚れないように、ではなく。

汗かかないように、ではなく。

そっちの方が疲れるから。

 

汚れたら洗えばいい。

汗かいたら洗えばいい。

 

そのたび、小さな虹がかかるから。