あなたのためは自分のため。
私のラーメンの食べ方が気に食わないらしい。
レンゲの中でミニラーメンを作る私の食べ方が。
あなたのために言ってるの。
と、あなたは私に言う。
あなたのために言ってるの。
そういう人を私は基本的に信用しない。
あなたのため、は、自分のため。
あなたが言ってるあなたはあなたのことでしょ。
本当に私のためを思うなら、もっと違うやり方があるはず。
もっと違う言い方があるはず。
だってあなたの言葉は私に響いてないから。
これはきっと私のわがまま。
でもあなたもわがまま。
はっきりと、自分のためだと言ってほしい。
そんなことすると一緒にいて恥ずかしいからやめてほしい、と。
そのほうが信用できる。
そのほうが響く。
こんな私、自分でも嫌だなと思う。
でも仕方がない。
どうせ説教されるなら、はっきり言ってもらいたい。
怒りの矛先が私に向かうのはしょうがない。
そんなときもあるでしょう。
だからそれを私のためだなんて恩着せがましくせずに、自分のためだと言ってほしい。
あなたのメリットのためにって言ってほしい。
そう言う人のほうが信用できる。
すべては自分のため。
それでいいんだ。
自分のために人を傷つけたり陥れたりするのは少し違うけど。
熱く語ってくれるのは嫌いじゃない。
でも私のためとか言われると冷めてしまう。
わがままだけど、熱いときは熱いままでいてほしい。
変に冷静にならないでほしい。
感情をぶつけてほしい。
無理矢理冷ますようなことはしないでほしい。
ラーメンが伸びちゃうよ。
熱いうちに食べたいよ。
ラーメンくらい好きに食べさせてよ。
冷める前に食べさせてよ。
熱いうちは本音で話そうよ。